放電点に関する研究         

放電位置検出

              

 放電加工の現象を解明するには放電点分布の観察が重要と考えられます.しかしながら,加工間隙が狭い上に放電の頻度が極めて高い,また,形彫り放電加工,ワイヤ放電加工ともに加工領域が工作物内に入り込んでしまうなどの理由により,直接に放電点の分布を観察するのは困難です.そこで,本研究室がはじめて分割給電法による放電位置検出法を考案しました.

1に示すように故意に分割した給電線を工具電極のお互いに最も離れた地点に接続し,それらを流れる電流の比により放電点位置を検出します.本方法は加工電源からの総電流が,各給電線の接続点から放電点までの距離,つまり,工具電極内部のインピーダンス値に応じて各給電線に配分されることを利用したものです.